当流の由来
無雙直伝英信流居合道は約三百五十年の歴史があり、 居合中興の祖である林崎甚助源重信まで遡ります。 林崎(甚助重信)流の第七代宗家・ 長谷川英信が土佐藩に召されて、英信流を名乗り、以来土佐藩外不 出のお留め流として続いております。その後、英 信流が谷村派(正統系)と下村派(傍系)に分流し、それ ぞれ異なった技の特徴と教えがあります。
当流の宗家である 大田次吉先生(明治25年~昭和59年没)は生国の土佐・中村に 於いて、長尾景房先生(英信流・下村派) 没後、山本宅治先生(英信流・谷村派)について修業されました。 大田先生は全日本居合道連盟及び日本武道国際連盟より、名人範士十段を与えられておりました。また、居合の他に、 柔道(七段教士)、剣道(七段教士) 、弓道(五段)、銃剣道(五段)の資格を持っており、武道以外に書道・ 漢文(国士館大学)の先生でした。大 田先生は昭和32年に東京都大田区蓮沼で「東京都居合道連盟」を発足し、これ を源にして居合を教えました。
当流の第二代宗家である芹澤弘昌は大田先生より多くの口伝を含めて教えを受け、奥伝以上を教えられた唯一人の弟子です 。また、大田先生より允可状(閲覧)及び道場の看板 (閲覧)を拝受した唯一人の弟子でもあります。